⇒セレスタミンの基本概要
⇒セレスタミンの成分による種別について
⇒セレスタミンの使用目的について
⇒セレスタミン錠を服用する際の注意点について
⇒主な副作用症状の一覧
⇒セレスタミンの効果・副作用のまとめ一覧表
セレスタミン錠は花粉症、じんましん症状などに効果をもつ「抗ヒスタミン剤」及び「副腎皮質ホルモン」を配合したお薬です。
副腎皮質ホルモンは強力な抗炎症作用がありますが、長期的に服用をした場合、人間本来がもつ免疫力の低下を及ぼす可能性も出てきます。
また、長期的に服用を続け突然服用を中止する場合、体調不良などの副作用を生じるケースも存在します。
セレスタミンの服用に関しては、正しい知識を持って副作用などの働きを把握した上で服用する事が非常に重要となります。
セレスタミン錠は「合成副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤」と「抗ヒスタミン薬」の2つの成分が複合されている薬剤です。
合成副腎皮質ホルモン剤は、強力な抗炎症作用をもつ成分で、「関節炎」や「皮膚炎」などの炎症の緩和の働きをもっております。
抗ヒスタミン薬は、アレルギーの発生原因であるヒスタミンを抑制する働きをもち「アレルギー性鼻炎」や「花粉症」などの症状を緩和する働きを持っております。
セレスタミン錠を服用する場合の主な使用目的、及び用途は、前項で解説した通り、セレスタミンに配合されている主成分の作用によります。
主に使用される疾患としては、
☆アレルギー性鼻炎
☆花粉症
☆薬疹
☆湿疹・皮膚炎
☆じんま疹
☆関節リウマチ
などの病気疾患の際に処方されるケースが大半です。
尚、他の薬剤と併用して使用するケースでは、薬剤の組み合わせによって、セレスタミン錠の働く作用を強めたり、効果を薄めたりするケースもあるので、持病などによって薬剤の併用をしなければいけないケースに関しては、事前に医師にその旨を伝えておく必要があります。
通常は医師によってこれらの薬剤の併用を確認されますが、もし特に確認も無く薬を処方された場合は、服用前に一度確認を取ることが重要です。
セレスタミン錠を服用する際の注意点としては、まず前項でご説明しました他の薬物との併用についてです。
併用をした際に、セレスタミンの作用を低下させる薬物としては
☆バルビツール酸誘導体
☆フェニトイン
☆リファンピシン
などの薬物成分があげられます。
また、セレスタミンと服用を併用する事によって、併用した薬剤の作用を低下させるおそれのある薬物としては
☆インスリン
☆抗凝血薬
☆経口糖尿病薬
などがあげられます。
尚、併用によって、セレスタミンノ作用を強化させる可能性をもつ薬剤としては「エリスロマイシン」があげられます。
上記に掲げた、これらの薬剤を併用して服用する際は、十分な注意が必要となります。
セレスタミンは基本的に、医師に処方された容量を守り、短期間の服用であれば副作用を起こす事はありません。
しかし、大量にセレスタミンを服用したり、長期的に服用を続けた場合、主要成分である副腎皮質ホルモンの副作用として
☆強い眠気が常時続く
☆ふらつき感を感じる
☆目がかすむ
☆皮膚に発疹が出る
☆唇が渇く、喉が渇く
☆胸やけが続く
などの副反応を発症するケースも多く見られます。
また、セレスタミンは特に腎臓疾患に悪影響を及ぼす可能性が高いとされており、「糖尿病」や「前立腺肥大症」などの排尿系疾患を発症している場合は、使用に関して細心の注意が必要となります。
尚、既に服用中で、上記に記載した副作用症状が確認される場合は、薬の使用を中断し、医師の診察を必ず受けるようにしましょう。
これは、「糖尿病」や「白内障」などの他の障害が関与しているケースも考えられる為です。
セレスタミン錠の服用によって発症する可能性が検討される副作用症状について、再度重要なポイントをおさらいしましょう。
セレスタミンの服用に関して特に注意すべきポイントとしては、腎臓疾患を持病などで持っている場合は、セレスタミンの服用によって腎臓機能に悪い影響を与える危険性がある点です。
最後にセレスタミンの服用前に確認しておきたいチェックポイントをおさらいとして以下の表にまとめておきます。
セレスタミンの効果・副作用のまとめ | |
---|---|
処方される主な 疾患・症状 | アレルギー性鼻炎 |
花粉症 | |
湿疹・皮膚炎 | |
じんま疹 | |
関節リウマチ | |
主な副作用症状 | 強い眠気が常時続く |
ふらつき感を感じる | |
目がかすむ | |
皮膚に発疹が出る | |
唇が渇く、喉が渇く | |
胸やけが続く吐き気・嘔吐 | |
その他確認事項 | 排尿系の疾患や腎臓疾患がある場合は細心の注意が必要 |