⇒リンデロンの基本概要
⇒合成副腎皮質ホルモン剤とは?
⇒リンデロンが処方される主な疾患
⇒服用の際の注意点について
⇒主な副作用症状の一覧
⇒リンデロンの効果・副作用のまとめ一覧表
リンデロン(塩野義製薬)は「ベタメタゾン」と呼ばれる成分が配合されている「合成副腎皮質ホルモン剤」と呼ばれるステロイド剤です。
ステロイド剤は主に炎症の抑制、アトピー症状などの緩和に用いられる事で広く知られておりますが「リウマチの治療」などの炎症系障害の治療以外にも「ホルモンの補充」などのホルモンバランスのコントロールなどの目的によっても本剤が使用されるケースもあります。
リンデロンはその主要成分として、ベタメタゾンを配合する合成副腎皮質ホルモン剤薬品です。
合成副腎皮質ホルモン剤、いわゆるステロイド剤は強い炎症抑制作用をもつ一方、様々な副作用症状を発症することも広く認識されております。。
効き目の強い薬剤であるほどに、その副作用症状の危険性、そして副作用の症状の種類まで数多くの危険性がある事も事実です。
リンデロンの服用に関しては、これら正しい知識を持って副作用などの働きを把握した上で服用する事が非常に重要となります。
リンデロン錠を服用する場合の主な使用目的、及び用途は、前項で解説した通り、リンデロンに配合されている主成分の作用によります。
主に使用される主な疾患は以下のようなものがあげられます。
【リンデロンが処方される主な疾患】
☆慢性副腎不全(アジソン病)
☆関節リウマチ
☆ネフローゼ
☆潰瘍性大腸炎
☆膠原病
☆喘息
☆アトピー性皮膚炎
☆アレルギー性鼻炎
☆結膜炎
☆角膜炎
尚、リンデロンは経口服用の錠剤タイプの他、潰瘍性大腸炎の治療に主に使用される「座錠」や結膜炎・角膜炎などの眼に使用する「点眼」など様々な種類が製品化されております。
尚、他の薬剤と併用して使用するケースでは、薬剤の組み合わせによって、リンデロンの働く作用を強めたり、効果を薄めたりするケースもあるので、持病などによって薬剤の併用をしなければいけないケースに関しては事前に医師にその旨を伝えておく必要があります。
通常は医師によってこれらの薬剤の併用を確認されますが、もし特に確認も無く薬を処方された場合は服用前に一度確認を取ることが重要です。
リンデロン錠を服用する際の注意点としては、まず前項でご説明しました他の薬物との併用についてです。
併用をした際に、リンデロンの作用を低下させる成分としては以下のような成分があげられます。
【作用を低下させる可能性のある成分】
☆リファンピシン
☆バルビツール酸誘導体
☆フェニトイン
また併用をした際に、リンデロンの作用を過剰に働かせる危険性のある薬物としては「エリスロマイシン」などの薬物成分があげられます。
上記に掲げた、これらの薬剤を併用して服用する際は、十分な注意が必要となります。
現在持病をお持ちの方などは、「現在服用している薬の成分」に上記記載の成分が含まれているかどうかについて事前に確認をしておく事が大切と言えます。
リンデロンは基本的に、医師に処方された容量を守り、短期間の服用であれば重度の副作用を起こす事はありません。
大切なことは規定の容量を確実に守りながら服用を続けることです。
リンデロンの副作用症状として確認されている症状としては以下のようなものがあげられます。
【主な副作用症状の一覧】
☆吐き気・嘔吐
☆食欲の増進
☆のどの渇き症状
☆視覚障害
☆生理不順
リンデロンの副作用としては以上のようなホルモン剤独特の症状を発症するケースが確認されております。
また、このほかにも以下のような副反応症状を発症するケースも確認されつつあるようです。
☆糖尿病
☆続発性副腎皮質機能不全
☆感染症
☆心筋梗塞
☆脳梗塞
☆うつ症状
尚、長期的に継続して使用する場合は性別に関わらず「血栓症」と呼ばれる四肢の麻痺症状を発症するケースがごく稀に存在します。
「手足のしびれ症状」や「視力の急激な低下」などの症状を確認した場合は、すみやかに医師の診察を仰ぐ事が重要です。
リンデロンの副作用について、再度重要なポイントをおさらいしましょう。
リンデロンの服用に関して特に注意すべきポイントとしては、長期的に服用を継続し続けた場合に血栓症の危険性が高まる可能性がある点です。
最後にリンデロンの服用前に確認しておきたいチェックポイントを以下の表にまとめておきます。
リンデロンの効果・副作用のまとめ一覧表 | |
---|---|
処方される主な疾患 | 慢性副腎不全(アジソン病) |
関節リウマチ | |
ネフローゼ症候群 | |
潰瘍性大腸炎 | |
膠原病 | |
喘息 | |
アトピー性皮膚炎 | |
アレルギー性鼻炎 | |
結膜炎・角膜炎 | |
主な副作用症状 | 吐き気・嘔吐 |
食欲の増進 | |
のどの渇き症状 | |
視覚障害 | |
生理不順 | |
その他確認事項 | 長期の服用により血栓症を発症する可能性がある |