お薬の効果・副作用のまとめ

【お薬の効果・副作用のまとめ】

お薬ぶっく♪ではプロトピックの効果・働き・主な副作用症状を入門者向きに解説しております。

◆プロトピックの効果・副作用のまとめ♪(もくじ)

⇒プロトピックの基本概要
⇒使用目的と処方される主なケースについて
⇒妊婦の使用は不可
⇒副作用症状の一覧
⇒アトピー性皮膚炎の場合はピリピリ感覚を伴う
⇒プロトピック使用前のチェックポイント

◆プロトピックの基本概要

プロトピック(アステラス製薬)はタクロリムスを含む合成薬で、免疫細胞の働きを抑えることによって免疫反応を抑制する働きをもつ薬の1種です。

現在プロトピックは免疫抑制薬として、内服用錠剤、注射剤、そしてアトピー性皮膚炎の治療薬として軟膏タイプの薬剤が開発されております。

特にアトピー性皮膚炎の治療薬としては従来のステロイド剤と同等の効果を発揮する働きが確認されており、ステロイド剤に対する副作用症状の危険性の認知度が高まりつつある現在では大きな注目を集めている薬剤のひとつであるとも言えます。

アトピー性皮膚炎の持病がある方は、おそらく症状が強く出ている部分への使用目的として既に処方された事がある方も多いかもしれません。

それほどアトピー性皮膚炎では身近な抗炎症剤として定着しつつあります。

しかし、プロトピックは完全な安全性が確認されている薬剤ではありません。

プロトピックを服用する際は、薬の効能、及び副作用・副反応などの症状パターンなど、服用の前に正しい薬の知識、働きを把握した上で服用する事が最も大切です。

◆使用目的と処方される主なケースについて

プロトピックを服用する場合の主な使用目的、及び用途は、前項で解説した通り、プロトピックに配合されている主成分の作用によります。

主に使用される疾患としては「アトピー性皮膚炎」や「全身性重症筋無力症」などの症状の改善、及びコントロールを目的として処方されるケースが大半です。

内服タイプの場合は臓器移植の際の「拒絶反応の抑制」及び移植手術を受けた患者に起こる「障害反応を抑制」を目的として使用されるケースが大半です。

◆妊婦の使用は不可

プロトピックを使用する際の注意点としては、まず「皮膚の状態」を確認してから使用することです。

アトピー性皮膚炎などで掻き傷が多い皮膚の部分や、皮膚がただれている部分に直接塗ると「体内への吸収」が加速し、副作用症状を発症する原因となります。

また、プロトピックは「妊婦の使用」は禁止されております。

妊娠中、または妊娠の可能性がある場合は医師に事前に申告する事が最重要となります。

◆副作用症状の一覧

プロトピックは基本的に、医師に処方された容量を守り、短期間の服用であれば重度の副作用を起こす事はありません。

またステロイド剤と比較すると、その副作用に関する安全性に関しても優れている事は間違いありません。

ここでは可能性のあるプロトピックの副作用症状をチェックしてみましょう。

【副作用として可能性のある症状の一覧】
●皮膚の刺激感(ピリピリ感覚)
●皮膚感染症
●リンパ節腫大
●中枢神経障害
●血液障害
●糖尿病
●皮膚がん

以上の症状を発症するケースが可能性として考えられ、実際に副作用としての関連性が検討される幾つかの発症事例も確認されております。

上記に掲げた症状に類似する自覚症状をもし確認した場合は、すみやかに医師の診察を仰ぐ事が重要です。

◆アトピー性皮膚炎の場合はピリピリ感覚を伴う

特にアトピー性皮膚炎のプロトピック軟膏の場合は、使い始めの数週間以内に皮膚の刺激感(ピリピリ感覚を体感する方が60%以上と非常に多いのが特徴です。

但し、このピリピリとする感覚は、使用を継続することで消えていくので大きな心配はいりません。

慣れるまでは皮膚の刺激感が痛みとして感じるケースもありますが、やはり時間の経過とともに症状は治まってきます。

◆プロトピック使用前のチェックポイント

プロトピックの使用前に副作用など再度重要なポイントをおさらいしましょう。

プロトピックの使用に関して特に注意すべきポイントとしては、妊婦の使用が原則禁止されている点です。

ステロイド剤よりも副作用症状は軽くなる傾向にありますが、医師が定める容量、回数をしっかり確認しながら治療を行うことが重要です。

最後にプロトピックの使用前に確認しておきたいチェックポイントをおさらいとして以下の表にまとめておきます。

プロトピックの効果・副作用のまとめ
処方される主な疾患アトピー性皮膚炎
全身性重症筋無力症
主な副作用症状皮膚の刺激感(ピリピリ感覚)
皮膚感染症
リンパ節腫大
中枢神経障害
血液障害
糖尿病
皮膚がん
その他確認事項妊婦の使用は原則禁止。使い始めは皮膚の刺激感覚が一定期間続く。

◆項目別一覧