ジスロマック(ファイザー製薬)はその主要成分として、アジスロマイシンと呼ばれる成分を配合した抗生物質です。
アジスロマイシンはマクロライド系の抗生物質で、グラム陽性菌に比較的よく効きます。
また他の同様の効果を期待できる薬剤と比較して、副作用症状も比較的少ない点が確認されております。
基本的には安全性の比較的高い薬剤ではありますが、ジスロマックは持続性の高い薬剤でもあるので、医師の指示通り、服用期間、量、服用のタイミングを継続的に守る事も副作用を防止する為に大切な事です。
ジスロマックの服用に関しては、これら正しい知識を持って副作用などの働きを把握した上で服用する事が非常に重要となります。
ジスロマック錠に使用されるアジスロマイシンは、効果の持続性が高い抗生物質です。
そのため基本的に「3日間の服用期間」と比較的短期の服用期間を設けるのが一般的です。
成人は250mg錠の場合、1日1回の服用が基本です。(1回=2錠)
ジスロマック錠を服用する場合の主な使用目的、及び用途は、前項で解説した通り、ジスロマックに配合されている主成分の作用によります。
ジスロマックの適応菌種は主に以下の菌種へ適応するとされております。
【ジスロマックの主な適応菌種】
☆ブドウ球菌属
☆肺炎球菌
☆インフルエンザ菌
☆ペプトストレプトコッカス属
☆クラミジア属
☆マイコプラズマ属
☆レンサ球菌属
尚、他の薬剤と併用して使用するケースでは、薬剤の組み合わせによって、ジスロマック錠の働く作用を強めたり、効果を薄めたりするケースもあるので、持病などによって薬剤の併用をしなければいけないケースに関しては、事前に医師にその旨を伝えておく必要があります。
通常は医師によってこれらの薬剤の併用を確認されますが、もし特に確認も無く薬を処方された場合は服用前に一度確認を取ることが重要です。
ジスロマック錠を服用する際の注意点としては、まず前項でご説明しました他の薬物との併用についてです。
ジスロマック錠との併用が禁止されている薬物としては「エルゴタミン」を含む製剤があげられます。
これはエルゴタミン含有製剤とジスロマックを併用した場合、血管萎縮などの重度の副作用を発症する可能性がある為です。
また、ジスロマック錠との併用によって作用が強まり過ぎる事によって、副反応を起こす可能性のある薬物としては
【作用を高める可能性のある成分】☆ジゴキシン
☆テオフィリン
☆シクロスポリン
☆カルバマゼピン
☆トリアゾラム
☆ジソピラミド
☆シンバスタチン
☆アトルバスタチンカリウム
☆ワルファリンカリウム
☆イトラコナゾール
以上の成分が含有されているお薬を使用している場合は必ず医師に事前に申告する必要があります。
ジスロマックは基本的に、医師に処方された容量を守り、短期間の服用であれば重度の副作用を起こす事はありません。
現在確認されている主な副作用症状としては以下のような症状があります。
【主な副作用症状一覧】
☆吐き気・嘔吐
☆腹痛
☆白血球数の減少
☆発疹
また、滅多にありませんが、ジスロマックの服用によって発症する可能性のある重度の副作用症状には以下のようなものがあります。
【重度の副作用症状一覧】
☆アナフィラキシー・ショック様症状
☆肝機能障害
☆間質性肺炎
☆横紋筋融解症
☆偽膜性大腸炎
☆急性腎不全
☆スティーブンスジョンソン症候群
☆アレルギー性紫斑病
上記の症状に類似する自覚症状を確認した場合は、すみやかに医師の診察を仰ぐ事が重要です。
ジスロマックの副作用について、再度重要なポイントをおさらいしましょう。
ジスロマックの服用に関して特に注意すべきポイントとしては、その副作用症状の多様さです。
少しでも何かしらの自覚症状を確認した場合は、自己判断せずに医師の診察を仰ぎましょう。
最後にジスロマックの服用前に確認しておきたいチェックポイントを以下の表にまとめておきます。
ジスロマックの効果・副作用のまとめ | |
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適応菌種 | ブドウ球菌属 |
肺炎球菌 | |
インフルエンザ菌 | |
ペプトストレプトコッカス属 | |
クラミジア属 | |
マイコプラズマ属 | |
レンサ球菌属 | |
主な副作用症状 | 吐き気・嘔吐 |
腹痛 | |
白血球数の減少 | |
発疹 | |
その他確認事項 | 副作用の種類は多く稀に重度の副作用症状を発症する可能性もある |