⇒フロモックスの基本概要
⇒塩酸セフカペンピボキシルとは?
⇒フロモックスが処方される主な症状
⇒フロモックスを使用する際の注意点について
⇒フロモックスの副作用症状一覧
⇒フロモックスの効果・副作用のまとめ一覧表
フロモックス(塩野義製薬)はその主要成分として、「塩酸セフカペンピボキシル」を配合した薬品です。
フロモックスは「セフェム系」の抗生物質で、細菌の合成を阻害し体内に侵入した病原微生物の発育を抑制、及び殺菌する作用があります。
塩酸セフカペンピボキシルは、腸管から吸収・代謝され「活性物質」に変わる事によって殺菌効果を発揮する比較的安全性の高い成分です。
また、適応する症状も幅広く「風邪症状」などの場合でもフロモックスが処方されるケースもあります。
しかし、やはり幾つかの薬物による副作用症状も実際に確認されているのは事実です。
フロモックスは、「塩酸セフカペンピボキシル」と呼ばれる成分が配合されている薬剤です。
塩酸セフカペンピボキシルは殺菌作用をもつ「セフェム系」の抗生物質でその能力も有能です。
また、同様の滅菌作用をもつペニシリン系薬剤と比較すると、ショックなどのアレルギー症状・副作用症状も小さいと言われております。
製品としては「フロモックス錠剤」の他、子供でも飲みやすい「細粒タイプ」の薬も製品化されております。
フロモックスの主な使用目的、及び用途は、前項で解説した通り、フロモックスに配合されている主成分の作用によります。
主に使用される症状には、
☆グラム陽性菌
☆グラム陰性菌(インフルエンザ菌・大腸菌など)
☆表在性皮膚感染症
などの細菌感染が原因となって発症する症状が基本です。
またこの他にも以下のような炎症系の病気に対しても効果を発揮します。
【フロモックスが処方される主な症状】
☆急性気管支炎
☆乳腺炎
☆肺炎
☆膀胱炎
☆尿道炎
☆子宮頸管炎
☆歯周組織炎
尚、他の薬剤と併用して使用するケースでは、薬剤の組み合わせによって、フロモックス錠の働く作用を強めたり、効果を薄めたりするケースもあるので、持病などがあり、持病の薬剤との併用をしなければいけないケースに関しては、事前に医師にその旨を伝えておく必要があります。
通常は医師によってこれらの薬剤の併用を確認されますが、もし特に確認も無く薬を処方された場合は、服用前に一度確認を取ることが重要です。
フロモックス錠を服用する際の注意点としては、まず前項でご説明しました他の薬物との併用についてです。
フロモックスとの併用によって、薬の効果を過剰に働かせる成分としては以下のような成分があげられます。
【働きを過剰にさせる可能性を持つ成分】
☆セフィキシム
☆セフジニル
☆ワルファリンカリウム
また特に注意したい持病としては腎臓病などの腎臓系疾患があげられます。
腎臓系疾患に関連する持病を持っている場合、飲み合わせによっては腎不全などの重度の副作用症状を発症するケースも確認されているので注意が必要です。
また何らかのアレルギー症状が確認されている場合は、その旨を必ず医師に事前に告げるようにしましょう。
フロモックスは基本的に、取り扱い説明書に記載された容量を守り、短期間の使用であれば副作用を起こす事はほとんどありません。
しかし、ペニシリン系の抗生物質に過敏なアレルギー反応を示す方は、フロモックス錠の使用に伴い過敏症が発生するケースが確認されているので注意が必要です。
以前にアレルギー症状を発症した事がある方は必ず事前に医師にその旨を伝えておくようにしましょう。
尚、この他に確認されている副作用症状としては以下のような副作用症状があげられます。
【フロモックスの副作用症状一覧】
☆アナフィラキシー・ショック症状
☆急性腎不全
☆大腸炎(激しい下痢症状など)
☆スティーブンス・ジョンソン症候群
☆ライエル症候群
☆無顆粒球症
☆血小板減少
☆溶血性貧血
フロモックスの副作用について、再度重要なポイントをおさらいしましょう。
フロモックスの服用に関して特に注意すべきポイントとしては、アレルギー反応です。
過去にペニシリン系の抗生物質に対して、アレルギー反応を示した事がある方は、使用に関して最大限の注意を払う必要があります。
また、副反応症状も多く確認されている薬品である点もしっかり認識しておく必要があります。
最後にフロモックスの服用前に確認しておきたいチェックポイントを以下の表にまとめておきます。
フロモックスの効果・副作用のまとめ一覧表 | |
---|---|
処方される主な疾患 | 細菌感染症 |
急性気管支炎 | |
乳腺炎 | |
肺炎 | |
膀胱炎 | |
尿道炎 | |
子宮頸管炎 | |
歯周組織炎 | |
主な副作用症状 | アナフィラキシー・ショック症状 |
急性腎不全 | |
大腸炎(激しい下痢症状など) | |
スティーブンス・ジョンソン症候群 | |
ライエル症候群 | |
無顆粒球症 | |
血小板減少 | |
溶血性貧血 | |
その他確認事項 | アレルギー反応があるかの確認が大切。稀に腎不全などの重大な副作用の可能性もあり。 |