⇒エビリファイの基本概要
⇒アリピプラゾールとは?
⇒エビリファイが処方される主な病気
⇒統合失調症とは?
⇒統合失調症の症状の特徴
⇒エビリファイ錠を服用する際の注意点
⇒エビリファイの副作用症状一覧
⇒遅発性統合失調症とは?
⇒エビリファイの効果・副作用のまとめ一覧表
エビリファイ(大塚製薬)はその主要成分として、「アリピプラゾール」を配合した薬品です。
精神病と診断される疾患は、まだ正確な解明はなされていませんが、ドーパミン、セロトニン、アドレナリン、ヒスタミンなどの神経伝達物質のバランスが崩れる事によって発症すると考えられております。
アリピプラゾールは主に神経伝達物質のひとつであるドーパミンを調整する作用があり、混乱などの症状を改善する働きをもつ薬です。
しかし、精神神経に直接働きかけるこれらの成分は、様々な副反応症状を発症する事が多いのも特徴のひとつです。
また、長期的に服用を続け突然服用を中止する場合、体調不良などの副作用を生じるケースも存在します。
エビリファイの服用に関しては、正しい知識を持って副作用などの働きを把握した上で服用する事が非常に重要となります。
エビリファイ錠は「アリピプラゾール」と呼ばれる成分が配合されている薬剤です。
アリピプラゾールは、脳内の神経物質に直接働きかける成分で「妄想」・「幻覚」・「幻聴」・「過剰興奮」などの症状を緩和する働きをもっております。
これらの症状を発症する精神疾患のひとつに統合失調症がありますが、エビリファイ錠は統合失調症の症状の緩和を目的して処方されるケースも多くあります。
尚、統合失調症とは、100~120人程度に1人の割合で発症する比較的発症率の高い障害と言われており、正しい治療を行う事が多くのケースで改善が見られる精神疾患のひとつです。
エビリファイ錠を服用する場合の主な使用目的、及び用途は、前項で解説した通り、エビリファイに配合されている主成分の作用によります。
主に使用される疾患としては、「統合失調症」・「うつ病」などの神経系疾患の際に処方されるケースが大半です。
尚、他の薬剤と併用して使用するケースでは、薬剤の組み合わせによって、エビリファイ錠の働く作用を強めたり、効果を薄めたりするケースもあるので、持病などによって薬剤の併用をしなければいけないケースに関しては、事前に医師にその旨を伝えておく必要があります。
通常は医師によってこれらの薬剤の併用を確認されますが、もし特に確認も無く薬を処方された場合は、服用前に一度確認を取ることが重要です。
統合失調症とは、妄想や幻覚症状、幻聴症状など様々な症状を発症する精神疾患のひとつの病気とされております。
統合失調症の発症原因には、神経伝達物質であるドーパミンの過剰分泌が要因となっているなど様々な仮説が検討されています。
しかし、現代の医学で明確な原因が解明されていない疾患です。
統合失調症の発症患者の多くは思春期~青年期で10代~30代にかけて多く発症する傾向があります。
統合失調症の症状のには以下のような症状の特徴があります。
【統合失調症の主な症状の特徴】
☆幻聴
☆妄想
☆作為体験(させられ体験)
☆無気力症状
周りの第3者があきらかに、疾患の症状に気づいているような状況であっても患者本人は、病気である自覚はまずありません。
また、病気の可能性を示しても、自分は問題はない(病識欠如傾向)と認めない傾向にある点も大きな特徴です。
エビリファイ錠を服用する際の注意点としては、まず前項でご説明しました他の薬物との併用についてです。
エビリファイ錠との併用で危険性が高まる薬物成分としては「アドレナリン」・「ヒスタミン」・「セロトニン」などの薬物成分があげられます。
また、エビリファイの服用の際に注意する点としては、服用時のアルコール類
の摂取です。
アルコール類は、エビリファイの作用を強く働かせる作用があり、「めまい」・「立ちくらみ」などの症状を強く発生させる危険性があります。
上記に掲げたこれらの薬剤を併用する際、またアルコールの摂取時の服用に関しては、十分な注意が必要となります。
エビリファイ錠は基本的に、医師に処方された容量を守り、短期間の服用であれば副作用を起こす事はありません。
しかし、飲み忘れなどで2回分を一度に服用するなど1度に大量にエビリファイを服用したりした場合などは逆に神経系組織が過剰に働く事もあるので厳禁行為となります。
【主な副作用症状の一覧】
☆強い眠気が常時続く
☆手・足・指先の震え症状
☆頭痛・めまい症状
☆神経過敏反応症状
☆唇が渇く、喉が渇く
☆血糖値の上昇
エビリファイを服用する事で上記のような副反応を発症するケースも多く見られます。
また、エビリファイは特に血糖値を高める反応を示す事もあることから「糖尿病」などの疾患を発症している場合は、使用に関して細心の注意が必要となります。
尚、既に服用中で、上記に記載した副作用症状が確認される場合は、薬の使用を中断し、医師の診察を必ず受けるようにしましょう。
これは、糖尿病や白内障などの他の障害の発覚が関与しているケースも考えられる為です。
遅発性統合失調症とは、主に40代以降になって初めて発症する統合失調症のことを指します。
基本的な症状は統合失調症に準じますが、症状の特徴として「被害妄想」・「注察妄想」・「追跡妄想」などの、妄想症状が過度に現れる傾向にあります。
症状の可能性を検討する場合は、話の文脈がつながっているか?という基本的な症状の確認の他、幾つかの代表的な症状を発症していないかひとつひとつ観察していく事が重要です。
【注意して観察すべき代表的な症状】
★盗聴されている、見張られているなどの注察症状
★電磁波や電波に対する過度な恐怖観念
★自分の状況が判断できなくなってきている(例えば自分は非常にお金持ちである。自分は神様の使いであるなど)
また、このような症状が見られる場合は、必ず専門医の診断を受けることが重要です。
エビリファイの副作用について、再度重要なポイントをおさらいしましょう。
エビリファイの服用に関して特に注意すべきポイントとしては、薬の副作用として血糖値の上昇をもたらす危険性がある点です。
ですから、持病として糖尿病を持っている方は、薬の服用に関して細心の注意が必要となります。
最後にエビリファイの服用前に確認しておきたいチェックポイントを以下の表にまとめておきます。
エビリファイの効果・副作用のまとめ一覧表 | |
---|---|
処方される主な疾患 | 統合失調症 |
うつ病 | |
主な副作用症状 | 強い眠気が常時続く |
手・足・指先の震え症状 | |
頭痛・めまい症状 | |
神経過敏反応症状 | |
唇が渇く、喉が渇く | |
血糖値の上昇 | |
その他確認事項 | 血糖値の上昇をもたらす危険性が確認されている為糖尿病の疑いがある場合は要注意 |