お薬の効果・副作用のまとめ

【お薬の効果・副作用のまとめ】

デパスはおだやかな鎮静作用、睡眠導入作用をもつ依存性をもつ精神安定剤の1種です。デパス錠の副作用、効果・効能の解説しております。

◆デパスの副作用・依存性のまとめ♪(もくじ)

⇒デパス錠の成分と働き
⇒エチゾラムの働きと特徴について
⇒デパス錠が処方される疾患の一覧
⇒薬剤の併用には注意が必要
⇒リトナビルとの併用は厳禁
⇒副作用症状の一覧
⇒主要成分であるエチゾラムの副作用症状の一覧
⇒効き目の低下を感じるケース
⇒デパスを製造している医薬品メーカー
⇒薬の根絶が難しくなるケース
⇒主な離脱症状について
⇒約5時間~6時間程度の効果の持続が期待される
⇒効き目が強い薬は禁断症状が出やすい

◆デパス錠の成分と働き

デパス錠は、市場にも比較的広く普及している認知度の高いお薬のひとつと言えるかもしれません。

もし病院などでお薬の処方を受けた場合は、まずそのお薬がどのような成分で構成されているのか?

そして、どのような働きをもっているのか?について把握しておく必要があります。

デパス錠は、不眠症などの改善薬として知られておりますが、デパス錠は「エチゾラム」と呼ばれる成分が配合されている薬剤です。

アメリカなどでは、医薬品の主要成分名が直接お薬の名前になっているケースが大半です。

◆エチゾラムの働きと特徴について

エチゾラムは、おだやかな鎮静作用、睡眠導入作用をもつ成分です。

●自律神経の不安定症状
●不眠症などの症状

などの症状の改善する働きをもっております。

成分の働きが比較的おだやかでやさしい点がエチゾラムの特徴とも言えます。

エチゾラムは精神安定剤などの神経系に働きかける作用をもつお薬の中では比較的弱い部類の薬です。

そのため、神経系の問題などの可能性が検討される場合に幅広い用途で処方されているのが現状です。

◆デパス錠が処方される疾患の一覧

デパス錠を服用する場合の主な使用目的について見ていきましょう。

まずデパス錠の基本的な用途は、前項で解説した通り、デパスに配合されている主成分であるエチゾラムの作用により分類されます。

エチゾラムは神経系にやさしく働きかける作用をもつお薬ですから、精神の安定を図ることが重要とされる疾患に使用されることになります。

尚、主に使用される疾患の代表としては、

●自律神経失調症
●不安神経症
●更年期障害
●パニック障害
●不眠症
●うつ病

などの精神的な疾患が代表にあげられ実際にお薬を処方されるケースの大半の疾患を占めます。

◆薬剤の併用には注意が必要

お薬の服用の注意点としては、他の薬剤と併用して使用するケースなどでは注意が必要です。

これはデパスに限る話ではありませんが服用する薬剤の組み合わせによって、デパス錠の働く作用を強めたり、効果を薄めたりするケースもあるためです。

持病などによって薬剤の併用をしなければいけないケースなどのケースは一般的に広く考えられるケースです。

ですからもし持病のお薬などを定期的に服用しているような場合に関しては、事前に医師にその旨を伝えておく必要があります。

通常は医師によって危険性のある成分が配合されている薬剤の併用を確認されます。

もし特に確認も無く薬を処方された場合は、服用前に一度確認を取ることが重要です。

◆リトナビルとの併用は厳禁

デパス錠を服用する際の注意点としては、まず前項でご説明しました他の薬物との併用についてです。

併用の際に特に注意したい成分としては「リトナビル」と呼ばれる成分です。

リトナビルとデパス錠を併用した場合最悪のケースでは「呼吸困難症状」などを発症する可能性もあるので、リトナビルとの併用は厳禁となります。

◆副作用症状の一覧

デパス錠とお薬の服用を併用する事によって発生する危険性をもつ成分はリトナビルだけではありません。

デパス錠には特有の副作用症状がいくつか確認されております。

詳しくは次項で解説しますが副作用症状を増大するおそれのある薬物をここにあげておきます。

【デパスの副作用症状を増大させる可能性をもつ成分一覧】
●フェノチアジン系薬剤
●バルビツール酸誘導体
●モノアミン酸化酵素阻害薬
●シメチジン
●オメプラゾール
●シプロフロキサシン
●マレイン酸フルボキサミン

などの成分があげられます。

持病などによって、薬の併用が避けられないケースでは、現在服用している薬の成分の中に「上記に掲げた成分が含まれているかどうか?」について、事前に確認をすることが非常に重要となります。

◆主要成分であるエチゾラムの副作用症状の一覧

デパス錠は基本的に、医師に処方された容量を守り、短期間の服用であれば副作用を起こす事はありません。

しかし、大量にデパス錠を服用したり、長期的に服用を続けた場合、主要成分であるエチゾラムの副作用として

●強い眠気が常時続く
●ふらつき感を感じる
●目がかすむ
●生理不順(女性)
●倦怠感
●集中力低下

などの副反応症状を発症するケースも多く確認されております。

◆効き目の低下を感じるケース

デパス錠は服用期間が長期化するほど、薬の効果に対して体が慣れてしまい効き目の低下を感じるケースも多くあります。

その為、自己判断で服用量を増加してしまうという事態が後を絶たないのも現状です。

このような現象は、睡眠導入剤としての働きをもつお薬全般に言えることでもあります。

更にデパス錠は、依存性の高い薬品としても有名なお薬でもあります。

服用しないと眠れないなどの症状を抱える依存症患者も実際多く存在します。

デパスの服用開始時は、以上の傾向が確認されている点を十分に把握した上で容量を守って服用することが何よりも大切といえます。

◆デパスを製造している医薬品メーカー

デパスは医薬品メーカーが名づけた名称であり製品名です。

主要成分であるエチゾラムを含む一製品がデパスであると考えるとわかりやすいと思います。

尚、デパスを製造している医薬品メーカーは田辺三菱製薬(旧三菱ウェルファーマ株式会社・旧田辺製薬が2007年10月に合併)という製薬会社になります。

◆薬の根絶が難しくなるケース

デパス錠はその主要成分として、「エチゾラム」を配合した薬品です。

エチゾラムはおだやかな鎮静作用、睡眠導入作用をもつ精神安定剤ですが「依存性をもたらす可能性が高い成分」でもあります。

そのため長期的に服用を継続した場合、薬の根絶が難しくなるケースも見られます。

また、長期的に服用を続け突然服用を中止する場合、体調不良などの副作用を生じるケースも存在します。

デパスの服用に関しては、正しい知識を持って副作用などの働きを把握した上で服用する事が非常に重要となります。

そして、症状の改善が見られ、お薬の使用を辞める際にも、医師の指示通り少しずつお薬を絶って行くことが重要です。

◆主な離脱症状について

離脱症状とは、薬物の接種を止めようとする時に現れる身体及び精神的に様々な症状に襲われる状態を指します。

デパス錠は比較的短時間で効果を発揮する特徴をもつ神経に働きかけるお薬です。

このように短時間で作用するお薬は長期的に使用する傾向が高くなるため依存性がたかくなる可能性も検討されます。

離脱症状は、依存性が高い薬剤を中止する際に特に強く発症する傾向がある点も確認しておく必要があるでしょう。

尚、デパス錠などの精神に働きかけるお薬の代表的な離脱症状としては

●幻覚症状
●妄想
●痙攣発作
●せん妄
●振戦
●不眠症状

などの離脱症状が現れやすいことが確認されております。

お薬の断絶は、試用期間が長くなり依存性が高まるにつれて困難になります。

デパス錠をすでに服用しており、現在お薬の根絶を検討されている場合は、容量を少しずつ減らし、離脱症状の緩和をはかることも大切です。

◆約5時間~6時間程度の効果の持続が期待される

デパス錠の主要成分であるエチゾラムは短時間で作用する精神安定剤の部類の中では比較的強い薬です。

服用開始後、数分で血中濃度を徐々に高める作用を持っています。

効果の持続時間に関しては、服用量を順守した場合、約5時間~6時間程度の効果の持続が期待されます。(持続性には個人差があります)

薬理的には、デパスの効果が最も高くなる時間帯は、服用後3時間程度とされています。

血中に徐々に浸透したエチゾラムの血中濃度が最大値を示す時間が、平均的に3時間程度であることがその理由です。

デパス錠は、この薬剤の持続時間が短い点もひとつの特徴であり、筋弛緩作用も強く働きます。

◆効き目が強い薬は禁断症状が出やすい

デパス錠は効き目が短時間で強く作用することから薬剤としては有能な効果を発揮する薬剤と言えます。

しかし、強い作用をもたらす薬剤はやはり、副作用や禁断症状をもたらす可能性も高くなります。

筋弛緩作用など様々な効果を発揮するデパス錠は、不眠症などの疾患から重度の肩こり症などの患者にも幅広く処方されております。

服用の際は、副作用症状や禁断症状といった人体の反応に関して過度に神経質にとらえる必要はありません。

大切な事は、正しい知識をもち症状が重い一定期間のみ薬剤を利用して治療していく意識をもつことです。

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