お薬の効果・副作用のまとめ

【アリセプトの効果・副作用のまとめ】

お薬ぶっく♪ではアルツハイマー型認知症のお薬アリセプトの効果・働き・公開されている主な副作用症状を入門者向きに解説しております。

◆アリセプトの効果・副作用のまとめ♪(もくじ)

⇒アリセプトの基本概要
⇒塩酸ドネペジルとは?
⇒アルツハイマー型認知症の初期・中期に有効
⇒アリセプトを服用する際の注意点
⇒アリセプトの副作用症状について
⇒アリセプトの効果・副作用のまとめ一覧表

◆アリセプトの基本概要

アリセプト(エーザイ)及びアリセプトD錠は塩酸ドネペジル成分を含有するアルツハイマー型の認知症の進行を抑制する効果をもつ薬です。

主に進行段階が軽度から中度の段階において薬が使用されます。

アリセプトを服用する際は、薬の効能、及び副作用・副反応などの症状パターンなど、服用の前に正しい薬の知識、働きを把握した上で服用する事が最も大切です。

◆塩酸ドネペジルとは?

アリセプト錠は「塩酸ドネペジル」が配合されている認知症の進行を抑制させる働きをもつ薬剤です。

アルツハイマー型認知症は、脳内の神経組織に働きかけるアセチルコリンが急速に減少していく病気です。

塩酸ドネペジルは、このアセチルコリンを分解する働きをもつ酵素である「アセチルコリンエステラーゼ」の活動を阻害する働きをもつ薬です。

アセチルコリンエステラーゼ酵素の働きが阻害されると、結果的に脳内のアセチルコリンの量が回復し、神経系組織の活動が活発になり認知症の進行を抑制させます。

しかし、認知症そのものを根本的に治療する成分ではありません。

◆アルツハイマー型認知症の初期・中期に有効

アリセプト錠を服用する場合の主な使用目的、及び用途は、前項で解説した通り、アリセプトに配合されている主成分の作用によります。

アリセプトが使用される疾患としては、アルツハイマー型認知症の中でも、初期段階、中期段階の患者のみが対象です。

尚、他の薬剤と併用して使用するケースでは、薬剤の組み合わせによって、アリセプト錠の働く作用を強めたり、効果を薄めたりするケースもあるので、持病などがあり、持病の薬剤との併用をしなければいけないケースに関しては、事前に医師にその旨を伝えておく必要があります。

通常は医師によってこれらの薬剤の併用を確認されますが、もし特に確認も無く薬を処方された場合は、服用前に一度確認を取ることが重要です。

◆アリセプトを服用する際の注意点

アリセプト錠を服用する際の注意点としては、まず前項でご説明しました他の薬物との併用についてです。

併用をした際に、アリセプトの作用を低下させるお薬としては以下の成分を含む薬剤があげられます。

【アリセプトの作用の低下をもたらす成分】
☆デキサメタゾン
☆フェノバルビタール
☆カルバマゼピン
☆フェニトイン
☆リファンピシン

また、アリセプトと服用を併用する事によって、併用した薬剤とアリセプトの双方の作用を低下させるおそれのある成分としては以下の薬剤があげられます。

【飲み合わせによって双方の作用の低下をもたらす成分】
☆塩酸トリヘキシフェニジル
☆塩酸ピロヘプチン
☆塩酸マザチコール
☆塩酸メチキセン
☆塩酸ビペリデン
☆硫酸アトロピン

尚、併用によって、アリセプトの作用を強化させる可能性をもつ成分としては以下の薬剤があげられます。

【アリセプトの作用を強化させる可能性をもつ成分】
☆イトラコナゾール
☆エリスロマイシン
☆硫酸キニジン

注意すべき成分は多くありますが、お薬手帳などを活用しながら上記に掲げた成分との飲み合わせがないか医師と相談しながらお薬の服用を行うことが大切です。

◆アリセプトの副作用症状について

アリセプトは基本的に、医師に処方された容量を守り、継続的に使用をしていく薬品です。

尚、アルツハイマー型認知症であるという医師の診断が下らない限り、この薬の使用を行う事は出来ません。

アリセプトの主な副作用症状としては、「強い吐き気症状」・「食欲の低下」などの消化器官症状。

またこの他にも「腹痛」・「下痢症状」・「便秘症状」などの副反応を発症するケースも多く見られます。

また、アリセプトは特に脈の低下現象を起こす事も確認されている事から「心臓疾患」・「気管支喘息」などの症状を発症している場合は、使用に関して細心の注意が必要となります。

尚、既に服用中で、上記に記載した副作用症状が確認される場合は、薬の使用を中断し、医師の診察を必ず受けるようにしましょう。

これは、アリセプト自体が国内初のアルツハイマー治療薬であり、完全に作用が確認されているわけではない為です。

◆アリセプトの効果・副作用のまとめ一覧表

アリセプトの副作用について、再度重要なポイントをおさらいしましょう。

アリセプトの服用に関して特に注意すべきポイントとしては、心臓疾患や気管支喘息などの持病を持っている場合の服用です。

最後にアリセプトの服用前に確認しておきたいチェックポイントを以下の表にまとめておきます。

アリセプトの効果・副作用のまとめ一覧表
処方される主な疾患アルツハイマー型認知症(初期・中期)
主な副作用症状吐き気・嘔吐
食欲の低下
便秘・下痢
心臓疾患・気管支喘息
その他確認事項脈の低下をもたらす可能性もある為、心臓系疾患がある場合は要注意

◆項目別一覧