⇒基本概要
⇒塩酸フェキソフェナジンとは?
⇒使用目的・主な症状について
⇒服用する際の注意点について
⇒副作用症状の一覧
⇒肝機能障害・肝硬変について
⇒肝機能検査の内容について
⇒服用前のチェックポイント
アレグラ(サノフィ・アベンティス社)は主要成分として、「塩酸フェキソフェナジン」と呼ばれる成分を配合した薬品です。
塩酸フェキソフェナジンは、副作用が比較的少ない部類の抗アレルギー薬として注目されておりますが、服用が長期的となると肝機能などへ少なからず負担がかかります。
また、アレグラは妊娠中の妊婦、授乳期の乳児がいる場合は、使用が認められないケースもあります。
アレグラの服用を行う際は、服用期間、周期などの指導を受けるので、これらの服用のタイミングを継続的に守る事も副作用を防止する為に大切な事です。
アレグラの服用に関しては、これら正しい知識を持って副作用などの働きを把握した上で服用する事が非常に重要となります。
アレグラ錠は「塩酸フェキソフェナジン」と呼ばれる花粉症などのアレルギー性疾患の症状を緩和させる働きを持つとされている成分が配合されている薬剤です。
アレグラ錠に使用される塩酸フェキソフェナジンは、他の同様の作用をもたらすとされる薬剤に対して副作用症状の報告が非常に少ない点が大きな特徴です。
塩酸フェキソフェナジンは抗ヒスタミン系の薬剤の中においては眠気が低い傾向にある(眠気症状がないというわけではありません)などの利点があげられます。
しかし、お薬の価格に関しては現在の段階では同種系の薬剤と比較すると、アレグラはやや高額であるのも事実です。
アレグラ錠を服用する場合の主な使用目的、及び用途は、前項で解説した通り、アレグラに配合されている主成分である塩酸フェキソフェナジンの作用によります。
アレグラ錠が処方されるケースは主に以下のような疾患、もしくは症状の緩和を目的として処方されるケースが大半です。
【アレグラが処方される主な疾患】
☆アレルギー性鼻炎(花粉症など)
☆じん麻疹
☆アトピー性皮膚炎
☆皮膚掻痒症
☆痒疹
以上に掲げた症状の改善、及びコントロールを目的として処方されるケースが大半です。
尚、他の薬剤と併用して使用するケースでは、薬剤の組み合わせによって作用を強めたり、効果を薄めたりするケースもあるので、持病などによって薬剤の併用をしなければいけないケースに関しては、事前に医師にその旨を伝えておく必要があります。
通常は医師によってこれらの薬剤の併用を確認されますが、もし特に確認も無く薬を処方された場合は、服用前に一度確認を取ることが重要です。
現在使用している薬剤の名前や成分程度はメモをしておくようにしましょう。
アレグラ錠を服用する際の注意点としては、まず何よりも他の薬物との併用についてです。
とくに注意を必要とする併用を避けたい薬物としてはエリスロマイシンなどの薬物成分があげられます。
これは、エリスロマイシンと服用を併用した場合、アレグラの体内への血中濃度を上昇させてしまう働きがある為です。
また、アレグラ錠は「肝臓病」や「肝機能に関わる障害」の持病を持っている患者の方の場合、症状を悪化させる危険性もあります。
肝臓病など、肝機能障害の持病のある方は、医師に事前に申告する事が最重要となります。
服用に関しては基本的に、医師に処方された容量を守り、短期間の服用であれば重度の副作用を起こす事はほとんどありません。
若干見られる副作用症状としては以下のような副作用症状が確認されております。
【副作用として多く見られる症状】
☆頭痛
☆吐き気
☆眠気
☆肝機能値の異常
眠気に関しては個人差が非常に大きく、強い眠気に襲われるような場合は、車の運転などは基本的にできません。
また、吐き気症状に関しては服用開始の初期段階に多く確認されておりますが、次第に症状が軽減される傾向にあります。
なお、とくに注意すべき点としては、基本的に肝機能に不安のあるケースと言えるでしょう。
肝機能障害が発見される多くの検査は健康診断などの時です。
普段の自覚症状では発見しづらい障害でもあるので、肝機能に不安のある場合は、服用を開始する前に一度肝機能検査を実施しておくと良いでしょう。
また、妊婦の場合は、医師に必ずその旨を伝えることが大切です。
妊婦中の妊婦の場合は胎児への影響を考慮し基本的にアレグラの使用は行いません。
肝機能障害は比較的多くの方が発症する内臓器官の障害のひとつです。
肝機能障害が発見される多くのケースは健康診断であると言われていることからも、自覚症状がなく肝機能が低下しているケースが非常に多くことがわかります。
肝機能障害を発症する要因は、様々な要因がありますが、ストレスや「過度のアルコール摂取」が、大きな発症要因として考えられております。
アルコールは、成分そのものが悪影響を与えるのではなく、アルコールが引き起こす肝臓内の炎症が原因です。
アルコールは適量の摂取であれば肝臓に大きな負担を与えることはありません。
しかし、過度の摂取や、度数の高いアルコールの摂取を継続的に行うと、肝臓内に炎症を引き起こし、肝臓内の肝細胞が徐々に破壊されていきます。
このようなアルコールによるダメージが継続的に続くと、やがて「肝硬変」と呼ばれる肝臓の疾患を発症するので注意が必要です。
アレグラの服用を開始する場合、肝機能に不安のある場合は、一度「肝機能検査」と呼ばれる肝臓の検査を行ってみることをお勧めします。
肝機能検査は、一般的な健康診断などで行われる検査項目の中のひとつの検査で「GOT」・「GPT」・「γ-GTP」の数値の検査を行うのが通常です。
GOT・GPT・γ-GTPとは、肝臓内に存在するタンパク質で形成されている組織です。
肝細胞が何らかの原因で破壊されると、これらのタンパク質成分ははがれおち、GOT・GPT・γ-GTPの数値はそれぞれ高い数値を示すようになります。
肝機能の低下現象とは、このような数値の異常が認められるケースのことです。
アレグラは、薬剤の成分からこの肝機能数値に影響を与える可能性があることが確認されております。
ですから、肝機能障害などが確認される場合は、使用に関して細心の注意が必要となってくるのです。
アレグラの服用に関して注意すべきポイントを再度チェックしてみましょう。
基本的に以下の3点は服用開始前に確認しておきたいポイントですね。
☆肝機能障害の持病を持っているケース
☆副作用症状として肝機能値の異常が確認されるケース
☆妊娠中のケース
特に肝機能に不安があるケース、また肝機能障害を既に発症している場合は細心の注意が必要となります。
最後にアレグラの服用前に確認しておきたいチェックポイントを以下の表にまとめておきます。
アレグラの効果・副作用のまとめ | |
---|---|
処方される主な疾患 | アレルギー性鼻炎・花粉症など |
じん麻疹 | |
アトピー性皮膚炎 | |
痒疹 | |
皮膚掻痒症 | |
主な副作用症状 | 吐き気・嘔吐 |
眠気 | |
頭痛 | |
肝機能値の異常 | |
その他確認事項 | 妊婦の服用は原則として禁止 |