⇒クロミッドの基本概要
⇒クエン酸クロミフェンとは?
⇒クロミッドの使用目的について
⇒服用する際の注意点について
⇒主な副作用症状の一覧
⇒クロミッドの効果・副作用のまとめ一覧表
クロミッド錠(塩野義製薬)は脳下垂体前葉に作用し性腺刺激ホルモンのひとつであるゴナドトロピンの分泌を促進し排卵を促す働きを持つ比較的代表的な排卵誘発剤です。
尚、同類の排卵誘発剤であるクロミフェンよりもクロミッドの方が作用が強く排卵が確実です。
しかし作用が強いということは、その分反する副作用も強い傾向にあることも忘れてはいけません。
クロミッドを服用する際は、薬の効能、及び副作用・副反応などの症状パターンなど、服用の前に正しい薬の知識、働きを把握した上で服用する事が最も大切です。
また、クロミッド薬に含まれる成分の働きから、他の薬品との併用を避けるべきケースも存在します。
クロミッド錠は「クエン酸クロミフェン」とよばれる成分が配合されている薬剤です。
このクエン酸クロミフェンとは、「脳下垂体前葉」に作用する成分で性腺刺激ホルモンのひとつであるゴナドトロピンの分泌を促進し排卵を促します。
尚、クロミッドに限らずこれら排卵を促進する成分を含む排卵誘発剤を使用すると二子の出生率が約5%程度高まるというデータが報告されております。
排卵誘発剤としては、効果が高く男性の不妊症においても医師によってはクロミッドが使用されているのが現状です
クロミッド錠を服用する場合の主な使用目的、及び用途は、前項で解説した通り、クロミッドに配合されている主成分の作用によります。
クロミッドが使用される疾患としては、「排卵障害」による「不妊症の治療」が最も主流です。
比較的安定した効果を発揮する傾向にあり、女性だけではなく男性の不妊症治療においても使用されるケースがあります。
尚、他の薬剤と併用して使用するケースでは、薬剤の組み合わせによって、クロミッド錠の働く作用を強めたり、効果を薄めたりするケースもあるので、持病などがあり、持病の薬剤との併用をしなければいけないケースに関しては、事前に医師にその旨を伝えておく必要があります。
通常は医師によってこれらの薬剤の併用を確認されますが、もし特に確認も無く薬を処方された場合は、服用前に一度確認を取ることが重要です。
クロミッド錠を服用する際の注意点としては、まず前項でご説明しました他の薬物との併用についてです。
また特に注意すべき点としては「無排卵症」の治療としてクロミッドを使用するケースです。
この場合「子宮性無月経」の確認を確実に行い、可能性がある場合は服用前に除去をすることを検討しなければいけません。
尚、クロミッドは周期的に服用を続ける薬剤です。
飲み忘れなどによって大きな副作用を発症する事はほとんどありませんが、治療効果が半減します。
定期的な服用をする点も薬物療法による不妊治療では大切な基本となります。
クロミッドは基本的に、医師に処方された容量を守り、継続的に使用をしていく薬品です。
そして、医師の指示通りの範囲で服用を続けた場合、副作用症状を発症する事はほとんどありません。
しかし、クロミッドの作用は比較的強く働くことから稀に卵巣が腫れてくるケースが確認されております。
尚、卵巣の腫れ以外にも幾つかの副作用症状を発症する可能性があることも徐々に確認されつつあります。
【副作用として多く見られる症状】
☆腹痛
☆下痢症状
☆視覚障害
☆倦怠感
☆卵巣腫瘍の発症
以上のような症状が確認された場合はクロミッドの副作用症状が発症している可能性が検討されます。
継続的な腹痛やだるさ、倦怠感が持続するような場合は処方を受けた医師に必ず相談することが大切です。
クロミッド錠の服用によって発症する可能性が検討される副作用症状について、再度重要なポイントをおさらいしましょう。
クロミッドの服用に関して特に注意すべきポイントとしては、卵巣腫瘍の発生の危険性がある点です。
最後にクロミッドの服用前に確認しておきたいチェックポイントをおさらいとして以下の表にまとめておきます。
クロミッドの効果・副作用のまとめ | |
---|---|
処方される主な疾患 | 排卵障害(排卵のコントロール) |
不妊治療 | |
主な副作用症状 | 腹痛 |
卵巣腫瘍の発症 | |
下痢症状 | |
視覚障害 | |
倦怠感 | |
その他確認事項 | 飲み忘れが続くと効果が半減する可能性あり |